今月で40歳になりました

おかげさまで、私も今月で40歳になりました。

高齢社会を迎えて、40歳といえばまだ若いのかも知れませんが、平均寿命との関係でいえば、人生の折り返し地点に差し掛かりました。私としては、「あっという間に40歳になった。」という思いとともに、これからの40年、充実した人生を送りたい、そして80歳といわず、もっと長生きしたいとの思いでおります。

さて、これまでの40年、細かく言えば不満もありますが、総体的にみて、自分の思いや願いが叶い、他方で、司法試験に9年かかるなど他の人が体験できないような苦労も経験でき、充実した40年を過ごすことができました。

司法試験を受けていた20代は、まさに自分の腕や能力が試される世界で、試験に受かることだけ考えて、いわば自分中心で動いていた人生だったかも知れません。

ところが、仕事をし始めてからのこの10年は、自分の力だけではなく、他の方々に助けてもらって今の自分があることをしみじみと感じるようになりました。また、家庭をもち、従業員を雇い、弁護士としてのクライアントをもち、自分の社会的責任ということもひしひしと感じるようになりました。

20代の「とにかく一生懸命努力する。」ということに加えて、そこには、感謝の念、謙虚な心を持つことの大切さを学んだように思います。自分以外の方々への責任も生まれ、そこに応えていくことの責務も感じております。

そうすると、これからの人生をいかに生きていくのかということになりますが、感謝の念、謙虚な心を持ち、社会への責務を果たしていくことを人生の目的にして過ごしていくことではないかと考えております。30代ではこのようなことの大切さに気付いたレベルで、実践はまだまだ出来ていないように思います。

弁護士をしていて、世の中の紛争の殆どは、欲望、怒り、嫉妬といういわゆる三毒が原因で発生しているように思います。そして私も、そのような三毒に支配、翻弄され生きており、日々反省するばかりです。これからの人生でも、三毒を完全に抑えることは難しいでしょうが、日々反省し、三毒を出来る限り抑え、感謝の念、謙虚な心を持ち、社会への責務に応えられるよう、一生懸命努力する人生を歩んでいきたいと思います。

今月で40歳になりました