去る平成29年9月9日、第20回弁護士業務改革シンポジウムが東京大学本郷キャンパスにおいて開催されました。シンポジウム全体としては、史上最多の約2500人が参加されました。
私は、同シンポジウムの第5分科会「新時代における小規模法律事務所の経営ノウハウ~事務所経営のビジネスモデルを探る~」のパネルディスカッションにおいて、コーディネーターを務めさせていただきました。同分科会には、延べ約400名の方にご参加いただいたようで、大変盛況に終わりました。大役を終え、ホッとしているところです。
法律事務所の経営というのは、かつては弁護士1名、事務が1~2名でこじんまりやるというのが定番だったようですが、ここ10年くらいの間に弁護士が複数いる法律事務所が物凄い勢いで増えています。
他方で、弁護士を複数化しても、勤務弁護士がうまく定着しなかったり、経営者同士で内部分裂してしまったりで、弁護士事務所の規模拡大に失敗したり、拡大してもそのメリットを生かせていない事務所が多いようです。
今回は特にその部分にスポットを当てて、法律事務所のあるべきマネジメントを中心に議論させていただきました。顧客獲得というマーケティング以上に、最近は事務所内でのマネジメントに苦しんおられる事務所さんが多いようです。パネルディスカッションを聴いていただいた方々の食いつき具合をみていると、そこの悩みを感じている先生方多いことがひしひしと伝わってきました。皆様のお役に立てたかは分かりませんが、皆様への問題提起と、個々の課題を考え整理する機会になったのではないでしょうか。
第20回弁護士業務改革シンポジウムのパネルディスカッションにおいて私がコーディネーターを務めました