みなさんこんにちは。かなり春めいてきて、そろそろ雪山ともお別れです。
春になると、花粉症が気になりますが、私の場合、今年は薬を変えたためか、今のところあまりひどい症状は出ていません。このまま花粉症の季節を乗り切りたいところです。
先週のことになりますが、日弁連中小企業関連団体との意見交換会に出席するため、群馬県の前橋商工会議所にお邪魔してきました。
以前からこのブログでお話させていただいている通り、この意見交換会は、日弁連主催で、全国各地、特に地方都市に焦点を合わせて開催されていて、今回の前橋は通算で13箇所目です。
私は、日弁連の委員として、この意見交換会にほぼ皆勤で出席させていただいております。
今回も前半では、私は島根県における中小企業施策についての取り組みについて報告させていただきました。
そして、後半では、中小企業関連・支援団体の方々と机を囲んでの懇談会でした。今回は100名程度の方々にご出席いただき、それぞれの方々から活発な意見が出されました。
今回、特に活発に議論されたのは、「弁護士の敷居の高さ」の中身についてでした。
弁護士の敷居の高さは、分析してみると、大きく言って、3つあるのではないかということでした。
①一つ目は、弁護士が身近に感じられない。弁護士の顔が見えない、知っている弁護士がいないという弁護士の得体の知れなさです。
②二つ目は、弁護士に相談に行くときは、重い内容の相談に行くから敷居が高く感じるということです。
③三つ目は、弁護士費用が不明確で、時価と書いてある寿司屋に行くのと同じ感覚である。どこの段階からいくらお金をとられるのか分からないという部分からくるものでした。
①の一つ目については、確かに、これまでは司法試験が大変難しく、ごく限られた少数の者しか弁護士になれなかったので、弁護士の絶対数が少ない以上、そうなるのは仕方なかったのかもしれません。ただ、現在は弁護士が激増し、弁護士の仕事がないと言われたり、テレビCMを出す法律事務所が出てきたりして、以前のような得体の知れないという部分は薄まってきているのではないでしょうか。依頼者様からすれば、何等かの信頼関係があって、知っている弁護士に頼みたいという心理は働くでしょう。我々は、色々なところに出て行って、弁護士というもの、あるいは自分という弁護士を世間の人々に知ってもらう努力を今まで以上に続けていくべきであると感じております。
②の二つ目については、確かにこれまでは訴訟になったときに弁護士に頼みにいくことが多かったので、弁護士にいくのは重い感じになってしまいますよね。ただ、我々弁護士からすると、予防法務の観点から、訴訟になる前の段階から、気になることがあったら相談していただきたいところです。そのための顧問契約でもあります。私の場合、現在顧問先は30社ほどありますが、顧問先の社長様には、もめる前から相談にきていただくようお話しているつもりです。
③の三つ目については、正直なところ、明確にしにくところがあります。事件によって、難易度も手間暇も違いますので、相談料が30分税抜5000円程度のことなら言えるでしょうが、それ以上に類型化してお答えするのは難しいところです。できる限りの努力をしていくしかありませんね。
今回の意見交換会も大変勉強になりました。