9月22日は、熊本市にて、日本弁護士連合会主催の「中小企業関連機関・団体との意見交換会」が開催され、私は日弁連中小企業法律支援センターの委員として出席しました。
この意見交換会は、弁護士側は日弁連中小企業法律支援センターの委員数名と地元熊本県弁護士会や福岡県弁護士会の先生方が出席し、中小企業団体側は、九州経済産業局の中小企業課長、地元熊本県の商工会連合会や商工会議所の経営指導員の方々、熊本県信用保証協会、中小企業団体中央会、中小企業家同友会、中小企業再生支援協議会の方々などが出席され、総勢70名近くなりました。
このような中小企業団体と弁護士会との意見交換会は、昨年7月に愛媛県の松山市で開催されて以来のことで、過去にあまり例がないようです。
意見交換会では、最初に日弁連作成のDVDを上映したあと、全国から五つの弁護士会が各地での中小企業業務への取組みについて報告し、最後に座談会を実施しました。私も島根県弁護士会での取組みついて10分程度報告させていただきました。
このような意見交換会の目的は、中小企業関連団体の方々に弁護士の取組みを知ってもらい、また逆に中小企業側が弁護士に求めていることを知って今後の業務に生かすことを通じて今後の連携を図ること、これをきっかけに弁護士側の意識を高めることでした。
座談会の中で中小企業関連団体からの質問が多かったのは、やはり報酬の話でした。弁護士の報酬は高いイメージがあったり(実際に高い訳ではありませんが)、寿司屋の「時価」のようにいくらかかるのか不明確だったりすることが弁護士にアクセスするネックになっているとのことでした。我々弁護士の報酬は、例えばシャンプーを一つ売ればいくらとかはっきり決まっているものではなく、事案等に応じて変わってくるものですが、出来るだけ明確にしていく努力をするべきだということを感じました。
それから、出張相談に応じて欲しいとの要望や、商工会議所などで毎月決まった日の定例相談を実施しているがそれ以外にも緊急を要する案件などで随時相談に乗ってもらえるようにして欲しいなどの要望がありました。
私も、必要があれば相談者の下に出掛けて行ったり、緊急の案件にはできるだけ対応するように心がけておりますが、お客様の求めておられることにできるだけ応えていくことが大切であることを改めて感じました。徹底したニーズ思考です。自分の体は一つしかありませんが、可能な限り応えるようしていきたいです。
今回のような日弁連主催の意見交換会は、今年度は11月に青森、2月に新潟での開催が予定されていて、私も日弁連の委員として出席予定にしております。
日弁連は、今回の意見交換会の趣旨を地元の先生方に広めていただき、全国各地で、弁護士が中小企業のお役に立てるようにしていく活動をしてまいります。私も日弁連の委員として微力ながらこのような活動に協力してまいります。
ところで、今回の意見交換会は熊本で開催されましたが、島根から熊本に行くのは結構大変でした。
①車で行く、②出雲から福岡まで飛行機でそこから在来線で熊本まで移動、③やくもで岡山まで出て新幹線で福岡まで行きそこから在来線、④大阪か東京まで飛行機で出て、そこから飛行機を乗り継いで熊本に行く、などが考えられましたが、いずれの方法をとっても、22日の朝に島根を出たのではその日の集合時間に間に合わなかったので、前日から移動せざるをえませんでした。
どうせ平日を移動だけで潰さざるをえないのであればということで、私は車での移動を選択しました。自由に経路を選べるからです。寄り道もしましたので、往復1500キロでした。私の愛車は結構快適な運転し心地なのですが(笑)、1500キロはやはり疲れました。
そんな運転の疲れを癒してくれたのが湯布院温泉でした。湯布院に行かれた方が多いと思いますが、湯布院駅前のお洒落がお店が並ぶ商店街といい、和の心を活かした今風の旅館群といい、女性が泣いて喜ぶ温泉でした。
お湯は、湯量はかなり豊富なようでしたが、泉質は無色透明無味無臭の単純温泉でした。泉質は、山陰でいえば有福温泉に似た感じでしょうか。「九州といえば濁り湯」というのを想像される方には物足りなく感じるのかもしれませんが、単純温泉って、ゆっくり浸かっていると、その良さが体にしみ込んできます。私は有福も湯布院も好きですね。
そして極めつけは食事。早期予約サービスとのことで写真の通り関アジがついてきました。生まれて初めての関アジです。これがとにかく美味しかったです!「アジってこんなに甘みがあったのか」と思いました。
そういえば、浜田のどんちっちアジは、関アジより美味しいという噂を聞いたことがあります。私は、どんちっちアジをまだ食べたことがありませんので、せっかくですから、浜田にどんちっちアジを食べに行きたいですね。みなさん、どこかいいお店があったら教えて下さい(松江や東京じゃなくて地元浜田で食べたいですね)。
今回の出張では、湯布院の他に黒川温泉にも入浴しました。こちらは、湯布院のような、和の心を大切にしながらもモダンな感じと違って、ひなびた温泉街というのを売りにしているようでした。
お湯はどうかというと、あくまでも私の感想でいうと、確かに濁り湯というかそれ系の泉質なのですが、この系統の泉質は全国にチョコチョコありますので、「全国に名が轟く黒川温泉」という期待感からは、少し期待外れでした(もちろん、私の期待が大き過ぎただけであって、黒川の泉質そのものは素晴らしいです。)。
泉質でいうと、黒川よりも、阿蘇山の南側にある地獄温泉清風荘が素晴らしいですよ。泥湯や硫黄泉などかなり気合が入っています。それに、秘湯ムードも満点です。
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九州はいい温泉が満載ですが、私的には別府温泉がお気に入りですかね。大規模な旅館が多くて、団体旅行が流行った頃の温泉って感じで、大して情緒がないというか繊細な感じはしませんが、とにかくお湯がいいです。圧倒的な湯量、それに泉質の種類が豊富です。泉質そのものも素晴らしいです。とにかくお湯だけを楽しむのなら、別府がどこよりもいいでしょうね。
いつの間にか、温泉ネタにそれてしまいましたね(笑)。
それではみなさんお休みなさい。