翌日は、朝からJRで岐阜に向かいました。
会場となった岐阜メモリアルセンターからは、斎藤道三と織田信長の居城だった岐阜城が見えていました。金華山の上にそびえ立っていました。
この岐阜メモリアルセンターは、来年の岐阜国体の主会場になる施設です。
メモリアルセンターの会議室近くには、中日ドラゴンズの高木守道新監督の野球殿堂入りを祝した写真も貼ってありました。
高木新監督は、地元の県立岐阜商業高校のご出身です。 さて、肝心な講演です。
まず、私のような地方の弁護士を遠方から講演のためお呼び下さった岐阜県体育施設協会、(財)岐阜県イベントスポーツ振興事業団の方々に深く感謝の意を表します。
私個人としても、島根県、鳥取県以外の場所で講演させていただくのは今回が初めてで、意気に感じておりました。東京や大阪から地方に講演に行かれる弁護士さんは多数聞きますが、地方から都会に講演にお招きいただくのは、自分で言うのも何ですが、レアケースだと思いますので、燃えていました。
今回は、午前中いっぱいをかけて2時間ほど、力いっぱいお話させていただきました。
いつものスポーツ施設事故の講演と違うところは、ご紹介する判例を見直しした他、実際に裁判で認められた賠償金額をご紹介したことでした。やはり賠償金額を挙げるのはインパクトがありますからね。できるだけ具体例を出しながら、スポーツ活動における安全性に対する意識をイメージしていただくようにしたつもりです。
また、質疑応答では、今回私がお話させていただいた、スポーツ事故において、どんな事例が訴訟になっているのか、そしてその結果、今後の安全対策はどうしたらよいかということについて、何かまとまった資料や書籍はないのかという質問がありました。
実は、日弁連ではこのあたりの需要はあると確実に見越しておりまして、現在、私も所属する日弁連スポーツ・エンターテインメント法促進プロジェクトチーム(私は副座長です)では、このようなことを扱う書籍の執筆活動をしております。出来るだけ早期の出版にこぎつけたいと考えております。 午後からは、2012年岐阜清流国体の施設見学をさせていただきました。これについては別途ご紹介させていただきたいと存じます。
午後の施設見学を終え、帰途につき、5時間以上かけて自宅に到着できました。疲労困憊でしたが、充実感がありました。
また、全国のどこかで私を講演にお呼びいただける都道府県がありましたら幸いです。その時を楽しみにして日々の業務に邁進したいと思います。