日弁連 金融円滑化法出口戦略シンポジウムにおいてパネリストを務めました

みなさんこんばんは。
昨日は、東京で日弁連(日本弁護士連合会)主催の「中小企業金融円滑化法出口戦略に関するシンポジウム」が開催され、私はパネルディスカッションにおいてパネリストを務めました。

シンポジウムには、中小企業庁や金融庁のお役人、最高裁判所や東京地裁民事20部の裁判官の方々、各種商工団体や金融機関、さらに日弁連理事の弁護士など、総勢160人を超える方々が出席されました。

シンポジウムでは、日弁連の山岸会長の挨拶、中小企業庁長官の挨拶の後、中小企業再生支援全国本部の統括責任者の方による基調講演が行われました。

基調講演では、まず、金融円滑化法の光と影についてお話いただいた後、中小企業再生支援協議会としての円滑化法出口戦略対応に向けた取り組みについてお話がされました。そして最後に、「弁護士へのお願い」として、①破産の前に先ずは「私的整理、再生支援協議会の利用」の検討を、②中小企業の事業継続の為には、金融機関の協力が不可欠で、経営者の声としては、「債権放棄をして欲しい」という声は少なく、むしろ「これまで通り、事業・商売を続けさせて欲しい」という声の方が多い、などということについてお話いただきました。どちらも勉強になる話でした。そして後半の1時間は、いよいよパネルディスカッションで、私の出番でした。パネラーは、栃木県、千葉県それぞれの中小企業再生支援協議会の統括責任者と私でした。

お二方からは、それぞれの地域における再生支援協議会の活動状況や協議会と弁護士とのかかわりについてお話いただき、さらに弁護士に対する意見としては、「弁護士の活用は、どうしても法的処理、倒産というイメージが強く、金融機関サイドとしても法的処理への決断を迫られることへの警戒感がある。よく相談企業からは、顧問弁護士に相談すると、法的処理・民事再生などをすぐに勧められると聞かされる。協議会、企業ともに事務的に法的処理になりはしないかという懸念があり、弁護士に再生に向けての相談はし難い印象が強い。再生にかかわる弁護士が少ないので、もっと積極的に取組んで欲しい」などというお話がありました。

これに対して、私は、島根での事業再生についての取組み状況についてお話させていただき、法的処理と私的整理に別けて、私の取組み事例についてご紹介させていただきました。特に、私的整理については、力のこもったお話をさせていただきました。

 決算書をみれば破産が相当かも知れないが、1%でも可能性があり、その突破口をこじ開けれる可能性があるのであれば、破産ではなく再生に向けた取り組みが大切であるとお話させていただきました。特に、法的処理ではなく、私的整理に取組む姿勢について熱いハートで情熱を込めてお話させていただきました。

私のような若輩者が出来ることといえば、弱り切っている経営者に寄り添い、会社の救済のために情熱を傾けて熱いハートと愛をもって取り組むことくらいです。だけどそれが大切なんだと実感しております。パネリストとして、そのようなことをお話させていただきました。

 今回のシンポジウムは、日弁連としても大変重要な行事で、パネリストの大役を仰せつかった私にとっても、不安な心がいっぱいありましたが、壇上に上がってから肝が据わり、とにかく情熱的を傾けて、一生懸命自分の出来る限りの力を振り絞ってお話をさせていただきました。

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 シンポが終わり、今日は朝から島根に帰ってまいりました。お昼は事務所の近くで出雲蕎麦をいただきました。出張から帰ってくると、なぜかいつも出雲蕎麦をいただきたくなります。出張で弱った胃腸には蕎麦がちょうどいいのと、やっぱり島根に帰ってくると落ち着くので、島根の特産品を食したくなるということが理由なんでしょうね。

午後からは、松江南高校に赴き、「生き方講座」という職業教育の講師をしました。生き方講座は、これで6年連続6回目となります。
 弁護士としての仕事のやりがい、そして私は弁護士になるのに苦労したけど、それでも弁護士になりたかったので諦めず、死に物狂いで頑張ったこと、生徒さん達には、自分のやりたいことをみつけ、そのためにはどのような手間暇がかかるのか、そのような苦労をしてでも将来やりたい職業がみつかったのであれば、一生懸命に努力をして下さい、というようなことをお話させていただきました。 
 松江南高校から事務所に帰ると、以前からお付き合いのある社長様から緊急の相談が…

 夕方さっそく時間をとってお話をきかせていただくと、経営難に苦しんでおられ、事業継続か事業閉鎖が悩んでおられるとのことでした。社長様によると、なんとか続けたいとのこと。

 可能性が1%でもあるのなら、その突破口をこじ開ける努力をしましょう。私は、熱いハートと愛で企業の再生のご支援をさせていただく覚悟です。

日弁連 金融円滑化法出口戦略シンポジウムにおいてパネリストを務めました