9月6日から8日にかけて関東に出張してまいりました。
まず6日の月曜日は、日弁連の会議で霞が関に行きました。来年11月11日にパシフィコ横浜で開催される第17回弁護士業務改革シンポジウムに向けた準備などが議論されました。
そして会議の後は横浜に移動し、中華街で食事をした後、横浜ランドマークタワーにあるロイヤルパークホテルに宿泊しました。写真は翌朝ホテルの部屋から撮った写真です。写真では小さくなってしまいましたが、富士山がはっきりと見えておりました。夜景も綺麗でしたよ。
そして、7日から8日の二日間は盛和塾の第18回全国大会に出席しました。会場はそれこそパシフィコ横浜でした。
3500人が参加し、大ホールの会場がいっぱいになりました。来年の弁護士業務改革シンポジウムはこんなに人が入るのでしょうか…
盛和塾に参加していつも思うのですが、全国の名だたる経営者の方々が、子供にかえったように純粋な瞳になって稲盛塾長のお話を聴いておられます。第三者の目からみて異様なのかも知れませんが、経営者にはこういうピュアになれる時間が必要なんだと思います。私の場合は、盛和塾に参加することで、心が洗われるような気がしています。日々の生活で汚れていく心を盛和塾で洗浄してもらっているのでしょうね。
私が盛和塾に入塾した動機は、企業からのご依頼を受けていく中で、法律論だけでなく経営者の心、悩みや考え方を学んでおく必要を感じたこと、私自身が井上晴夫法律事務所の経営者として経営をしていくにあたって、経営そのものを学ぶ必要を感じたからです。
経営者の方からのご相談を受けていると、法律論だけで割り切れない事態に遭遇したりもします。また、経営判断としてのアドバイスを求められたりもします。その時には、「人間として正しい選択はどれか」という観点に立ったアドバイスをさせていただくと、大変納得される方が多いです。
さらに、事務所内でも、私はスタッフから次からに次に、経営判断を求められる質問や相談をされます。その際、法律家である以上まずは「法律がどうなっているか」というところから判断しますが、法律論だけで簡単に答えが出せない場合は「人間として正しい選択はどれか、それが倫理観をもった選択なのか」を基準に判断をします。
私は、曲がったことが嫌で、正直者が損をしない社会、公平で公正な社会を実現したいとの思いのもと、島根の地に広く法的サービスを提供していきたいと思い、弁護士として開業させていただきました。そして、私を頼って相談に訪れる方々の少しでも力になりたいと思って業務に励んでおりますが、どうしても案件が増えてきますと、私一人で処理するのは不可能になってきます。ですが、私の理念に賛同して私を頼ってきて下さる方々にソッポを向ける訳にはいきません。
そうであるならば、勤務弁護士や事務員などのスタッフを増員して対応せざるを得なくなります。その際、私個人に対する信頼と同時に、井上晴夫法律事務所という組織への信頼も構築していかないといけません。事務所全体で一体となって業務に励み、その仕事に対する信頼を得ることが大切になります。
そうなるためには、スタッフ教育がとても大切になり、盛和塾で学んだことが生かされます。
この事務所は、私一代で終わらせるつもりはありません。社会の公器として、島根の人々に法的サービスを広く提供し続けるために、この事務所は生き続けなければなりません。一つの企業としての永続性を保つためには、井上晴夫の創業時の思い、理念、哲学を事務所の魂として根付かせる必要があります。
「まだ開業3年目で何を言っているのか」というご意見もあろうかと思います。しかし私はそういうつもりで事務所の営業を続けていきたいと思っております。
皆さま、どうぞ今後ともご愛顧のほどよろしくお願いいたします。